ワールドロペットとは

　長距離クロスカントリースキー大会の国際連盟です。クロスカントリースキーの愛好者を増やし、クロスカントリースキーを世界中で普及させることを目的としています。 　1978年2月、米国ウィスコンシン州テレマークで提案され、同6月、スウェーデンのウプサラで正式に発足しました。創設時の加盟大会は、オーストリア、イタリア、ドイツ、カナダ、アメリカ、フィンランド、スウェーデン、スイス、ノルウェーの欧米9大会。これに1981年にフランス、1986年に日本から札幌国際スキーマラソン大会が加わりました。1991年に南半球唯一となるオーストラリア、1994年にエストニア、1999年にチェコ、2008年にはポーランド、2012年にロシア、2014年にアイスランド、アルゼンチン、中国、ニュージーランドが加わり、現在は20大会で構成されています。
　ワールドロペットでは、全体に質の高い大会を参加者に提供していくことを通して、クロスカントリースキーの普及に努めています。また、加盟大会を完走したことの証明と記録のスタンプを押すために、共通の「パスポート」を参加者に販売しています。完走者には各大会ごとにオリジナルのスタンプを押し、完走の記念となると同時に、他の加盟大会への参加を促すものです。現在、世界で18,000人以上がパスポートを持って、各大会に参加しています。
　20大会のうち10大会を完走すると「ワールドロペットマスター」として認定されます。現在、世界で約4,000人がマスターと認定されています。メインレース10大会を完走した方はゴールドマスター、ショートレース（20km以上）10大会を完走した方 は「シルバーマスター」として表彰されます。また、1999/2000年シーズンから、国際スキー連盟（FIS）とともに長距離レースのシリーズ戦「FISマラソンカップ」を創設し、2015年からは「FISワールドロペットカップ」に改名しました。トップ選手たちによる優勝争いや、総合ポイント争いが、特に人気の高い欧州では観客、メディアの注目を集めています。

日本国内ワールドロペットマスター取得者（2024年2月2日現在）